WEBライターとして契約を締結する前に何をしたらいいのか、特にクライアントと契約前に何を確認チェックすべきか、疑問に思ったことはありませんか?
私自身、そのような疑問を抱いた経験があります。
度重なる確認作業で互いに時間を浪費したり、事前のチェックが不十分で後から修正を求められたりすることが何度もありました。
そのため、最近では「確認項目リスト」を作りました。絶対に見逃してはならない重要なポイントを確認チェックできます。
確認項目リストを用意しておくことで、不要なやり取りを省略できるだけでなく、クライアントに「プロフェッショナルな対応をするライター」と認識してもらえるようになりました。実際に「プロ意識が高いと感じました」とのフィードバックを何度かいただいています。
リストにはそれほど多くの項目が含まれているわけではなく、各項目の重要性についても解説していますので、ぜひ詳細をご覧いただきたいと思います。
目次
基本事項5つ
執筆業務において、スムーズな取引を行うためには、契約時に以下の5つの基本項目を確認することが重要です。
これらの基本項目を契約時にしっかり確認し、双方の認識を一致させることで、トラブルを避けながら円滑に作業を進めることができます。
納期
最初の記事の納期だけでなく、その後の連載など長期スケジュールも含めて確認することが必要です。初稿提出後の流れについても、予め理解しておくことが望ましいです。
納品方法
提出形式はテキストファイルか、直接CMSへの投稿か、さらにCMS投稿の場合は装飾作業の有無も含めて確認します。作業の範囲が明確であれば、それに見合った報酬を交渉することが可能です。
画像選定の責任範囲
記事に必要な画像の選定や調達方法、必要枚数などを明確にします。画像選定は意外と時間がかかる作業なので、これも報酬に反映させるべき項目の一つです。
料金と詳細
提案された報酬が税込みか税抜きか、その他にかかる手数料の有無を確認します。クラウドソーシングを利用する場合は、プラットフォームの手数料についても理解しておく必要があります。
記事の文字数: 特にSEO対策を意識した記事の場合、競合との比較により求められる文字数が変動することがあります。予め記事の長さに応じた報酬の調整について話し合っておくと良いでしょう。
メディア媒体に関すること3つ
メディアの全体的な方向性を理解することで、価値ある提案が可能となり、そのような能力を持つライターはクライアントから高く評価されます。 (つまり、報酬の向上が見込めるのです。)
メディアに関するチェックポイントは実は3つだけです。
書くメディアの種類と目的
最初に考慮すべきは「どのようなメディアでどのような目的を持っているか」です。
- どのようなビジョンを持っているか
- メディアを立ち上げた人や編集長がどのような思いを持っているか
この段階で、「どんな手段を使っても儲けたい」や「過去のキュレーションメディアのようにコンテンツを量産する」ような意図が感じ取れる場合は、関わりを避けるべきです。
大方向を理解していると、具体的な記事提案がしやすくなり、問題が生じた際にも原則に立ち返りやすくなります。
また、クライアント側で理念に基づいて話すことで、担当者が上司への説明がしやすくなるため(理念は経営層の方針や「憲法」とも言えるからです)、これを重視しています。
メディアの目標
まずは「目的」と「目標」の違いを明確にします。
簡単に言うと、目的は大きな展望で数値化しづらいもの、目標は具体的で達成可能な数値目標です。
ここでは、メールリストの獲得やサービス申し込み、ページビュー数や記事の検索順位などを確認します。
明確な目標を持つことで、自己の立場を守ることにも繋がります。
メディアのターゲット
ターゲットによってコンテンツの方向性が大きく変わります。
例えば、美容分野でも20代の女子大生と30代の子持ち女性では関心事が異なります。
ターゲットに応じたアプローチが重要であり、「タメアの法則」と私は呼んでいます。
作業・制作時の条件6つ
プロジェクトの進行における追加の確認事項です。これらは特に長期にわたる関係性で重要となる細かな条件です。
インタビュー・取材等の交通費
多くの場合は支給されますが、例外も存在します。覆面調査など特殊な案件では自己負担となることも。事前に確認しておきましょう。
記名/署名の可否
特に新人ライターにとって、自身の記事に名前を連ねることは大きなメリットです。将来的に他のクライアントへのアピールや直接的な仕事の依頼につながることもあります。
修正の回数
提出後の修正要求は避けられないものの、その回数には上限を設け、それを超える場合は追加料金が発生するよう事前に合意しておくと良いでしょう。
テストライティングの有無/料金/回数
試験執筆の有無とその条件、報酬、回数を確認することで、無限にテストを繰り返されるリスクを避けましょう。
報酬アップの可能性
プロジェクト初期には十分でない報酬であっても、将来的に見直しが可能かどうかを確認することで、長期的な関係性の構築に役立ちます。